木漏れ日の中で とある町で子供が泣いている
一人で旅をしている時、こんな姉弟を見て昔を思い出し そっと微笑むテリーが居たんじゃないかと 「リー・・・テリー・・・」 「ん・・・?」 うっすらと目を開けると、太陽を背に黄金の髪を持った姉が優しく微笑んでいる。 「寝ちゃってたの?」 ふわりと微笑み、目に掛かった自分の銀の髪を優しく払ってくれる。 「何だか懐かしい夢を見た」 寄り掛かった木の葉が揺れる。 「そう」 姉は優しく手を差し伸べ、俺の手を強く握る。 「今日は、」 立ち上がると、話し掛ける姉の目線は随分と下にあった。 「テリーの好きなミルクシチューにしよっか」 「・・・プッ」 「え?」 「いや・・・変わらないな、姉さんは」 兎のようなまぁるい目をした姉に向かって破顔した。 私が大好きな花梨糖さんの作品「木漏れ日の中で」をイメージにツイートしたSSです! 花梨糖さんの快い了承のもと、画像まで頂いてしまうという・・・! 幸せです!本当にありがとうございました!! |